- 更新情報( 最終更新 2022.9.10 )
- 2022.9.10 外部発表の更新 / 記述の一部修正をしました
2022.4.10 少しだけ先生向けの話 を書きました
2022.2.17 このページを作りました
Scratchを少し改造した感じのmicro:bit moreを使います。
ScratchのTopページ
Scratchの編集ページに直リンク
micro:bit moreのTopページ
micro:bit moreの編集ページに直リンク
チュートリアル動画集
Scratchの導入 → 同様のUI環境を使用しmicrobitを使用するチュートリアル動画です.
体験するときは これ
Scratchの事始め でScratchの操作を知り,Scratch入門2 でmicro:bit moreを使用した方法を学びます.
ものの準備
スイッチサイエンスのページへのリンク
GeekServo 9G 360° Motor-Orange
少しだけ先生向けの話
プログラミングは教えるものではない
「プログラミングは教えるものではありません。」これは誤解されそうな言葉ですが,おそらく小中高校のプログラミングの殆どは教える必要のないところだと思います。むしろ教えてはいけないところだとも思います。無論なにも教えるなという事ではなく,試行錯誤のうちに修得することが多い分野であるということを述べたいのです。
最初の一歩と躓いたときにサポートを!
環境構築,アプリケーションの起動,UIの説明,どういったことができるか軽く説明。この程度の説明は必須でしょう。しかしどうしても全て説明したくなってしまう方が多く,
- アイデア
- その実装方法
- +αの要素追加
などの学習者が本来試行錯誤すべきところを全て丁寧に説明してしまうことが多いです。
増えまくっているプログラミングの授業
レゴブロックは購入すると組み立て例が同封されています。レゴブロックを目の前にした子どもたちに「触らないで!!!!!!!それではこのマニュアル通りに組み立てましょう! こら!!!!!!!!触らない!!!!みんな一緒にやるの。 それでは1番目,赤色のブロックと緑色のブロックをつなげます。 次に…」
これのどこが楽しいのでしょうか。
いまのプログラミング教育のいくつかは,まさにこれをやろうとしているように見えます。
必要な説明は「このようにつなぐことが出来るよ。車輪はこのパーツにつけると自動車の脚の部分みたいになるね。あとは自由に遊んでみてね。」
そしてある程度触ったのちに,作品を共有したり,「こんなものも作れるよ!」と。
そして学問的なことに落とし込むのであれば,「みんながやっていたこれとこれ。実はこういう仕組みになっていたんだ。あと少しだけ,お勉強しましょう。例えばこのようにつなぐと壊れにくいね。このように繋ぐとここが回転するね。」
それが出来るのが初学者にやるプログラミングじゃないかな。
敢えて遊ぶといった表現を使いますが,まず遊ぶ環境を提示します。ただしそこに存在する遊具は何も分からなければ遊ぶことができません。ですからほんの少しやり方を教えます。あとはご自由に。といった形態を授業に取り入れてもよいのではないでしょうか。
その後に,授業課題として「○○を必ず使う」といった制限をつけて自由な発想で作らせ,その過程で試行錯誤することこそ,一生涯使う知識や技術になると思います。
ゴールが明確でない分,サポートは非常に大変で,また学ぶ側も非常に大変ですが,身の回りのものを再現するだけでもまずひとつのステップになるでしょう。例えばストップウォッチとか?
外部発表
本ページに記述している取り組みを,第15回の全国高校情報教育研究会で発表しました.今からでも参加登録すれば,発表アーカイブ映像をご覧いただけます.
序文
micro:bitはイギリスの公共放送局「BBC」が開発した小さなコンピュータです.micro:bitには温度センサーや加速度センサー、コンパス、無線通信機能など、小さな本体に多くの機能が搭載されていて、段ボールやペットボトルなどで作った工作作品に、心臓部としてBBC micro:bitを入れることで、工作作品を動かすこともできます.
未来の学びコンソーシアムより一部の記述を使用しました.https://miraino-manabi.mext.go.jp/content/283
micro:bitの学習方法は様々に提案されています.
主に makecode を使用した方法が提案されています.
https://makecode.microbit.org/?lang=ja
この方法にいくつか問題点を感じています.
・使用のたびにプログラムデータをmicrobitに入れる必要がある.
ダウンロード → microbitとPCを接続 → データを転送
この手順を一斉指導すること,また日を跨いで続きの作業をする際に手順を忘却されることが多い.
手順をひとつでも減らすことが必要だろう.
Scratchは小中学で使用されるケースが多いと報告を受けている.また高校情報Ⅰの教科書の一部でもScratchを採択されるなどある.
このように多くの機会で使用されるScratchの延長で使用できるmicrobit moreを使用することが有意義であると考えている.
このページではmicrobit moreを使用するための手順を紹介している.
しかしこれは別用途で使用するために撮影した動画を使用しているため,やや汎用性にはかける.そのあたりはご容赦いただき,参考としてごらんください.