必履修科目と選択履修科目
情報Ⅰは高校生全員が学ぶ必履修科目です。情報Ⅱは開講する学校でだけ学ぶ選択履修科目です。
教科書一覧
情報Ⅰの教科書は6社から12冊(13冊)展開されました。
教科書の比較を取り上げますが,先に特筆しておくことがあります。
日本文教出版の711,712にあたる「情報Ⅰ 図解と実習-図解編」と「情報Ⅰ 図解と実習-実習編」は教科書として(実質的に)1冊扱いであることです。
日本文教出版は「Book in Book」を表記しています。アニメーションスライドで表現したものを動画化しましたので載せます。
なお日本文教出版の紹介ページでは 各冊単体での採択ができない旨の表記があります。
※ブックインブック2冊セットの教科書です。各冊単体での採択はできません。
引用元:https://www.nichibun-g.co.jp/textbooks/joho/2022_joho01_2/textbook/
そのため実質的に1冊扱いであると解釈し,以後このWebサイトでも同様の扱いをします。
教科書一覧と教科書会社へのリンク
- (情Ⅰ701)東京書籍 新編情報Ⅰ
- (情Ⅰ702)東京書籍 情報Ⅰ Step Forward!
- (情Ⅰ703)実教出版 高校情報Ⅰ Python
- (情Ⅰ704)実教出版 高校情報Ⅰ JavaScript
- (情Ⅰ705)実教出版 最新情報Ⅰ
- (情Ⅰ706)実教出版 図説情報Ⅰ
- (情Ⅰ707)開隆堂出版 実践 情報Ⅰ
- (情Ⅰ708)数研出版 高等学校 情報Ⅰ
- (情Ⅰ709)数研出版 情報Ⅰ Next
- (情Ⅰ710)日本文教出版 情報Ⅰ
- (情Ⅰ711/712)日本文教出版 情報Ⅰ 図解と実習
- (情Ⅰ713)第一学習社 高等学校 情報Ⅰ
教科書のレベル分け
いずれの教科でも複数の教科書が用意され,それぞれの学校に合ったスタイルの教科書を先生方が選定し採択します。
「なんで?どうして?もっと知りたい!まだまだいける!」といった生徒の多い学校では深い記述の多い教科書が採択され,少しばかり学習に興味がない生徒が多い学校では例えや身近な例を多く掲載した教科書が採択されます。
そういった教科書の比較をよく「レベル分け」のような言い方をしますが,その「レベル分け」で下のレベルを学校が採択したからといって学習者のレベルが低いというわけではありません。いずれも一定の基準で書かれています。
筆者は「資料集の内容も含むような盛々版」と「最低限に精査した究極鋭利版」のように表現することがあります。
筆者基準で「盛々版」から「鋭利版」を評価します。
- (情Ⅰ701)東京書籍 新編情報Ⅰ
内容盛々度 - (情Ⅰ702)東京書籍 情報Ⅰ Step Forward!
内容盛々度 - (情Ⅰ703)実教出版 高校情報Ⅰ Python
内容盛々度 - (情Ⅰ704)実教出版 高校情報Ⅰ JavaScript
内容盛々度 - (情Ⅰ705)実教出版 最新情報Ⅰ
内容盛々度 - (情Ⅰ706)実教出版 図説情報Ⅰ
内容盛々度 - (情Ⅰ707)開隆堂出版 実践 情報Ⅰ
内容盛々度 - (情Ⅰ708)数研出版 高等学校 情報Ⅰ
内容盛々度 - (情Ⅰ709)数研出版 情報Ⅰ Next
内容盛々度 - (情Ⅰ710)日本文教出版 情報Ⅰ
内容盛々度 - (情Ⅰ711/712)日本文教出版 情報Ⅰ 図解と実習
内容盛々度 - (情Ⅰ713)第一学習社 高等学校 情報Ⅰ
内容盛々度
教科書の特徴
外部コンテンツへのリンクです
・情報Iの教科書におけるプログラミング分野の比較と考察
http://id.nii.ac.jp/1001/00212265/
井手広康 :情報処理学会 情報教育シンポジウム2021論文集, 9-1, pp.246-253(2021). 2021年8月29日 情報処理学会 コンピュータと教育研究会
・情報Ⅰの教科書におけるピクトグラムの扱いについての比較
http://id.nii.ac.jp/1001/00214059/
御家雄一,伊藤一成:情報処理学会研究報告 コンピュータと教育,CE162 7p (2021.12.05)
一般の方も購入できるおすすめ参考書
トピック集
2冊取り上げましたが,中身は同じです。高校で採用する場合は高校版を使用し,一般の方が一般書店で購入する場合はもう一方のトピックスを購入します。
毎年発刊されており,書名は西暦が変わるだけですが,中身はしっかりと変わっています。
ここ数年のものは左ページがほぼ基礎基本内容,右ページがさらに深く学ぶための内容が掲載されています。
教科書は執筆から発刊までに数年の時差が生じます。これは検定などがあり致し方ないことですが,この紹介する書籍は,毎年ギリギリまで記述されていることが中身から分かります。この書籍のファンで毎年差分を探して楽しんでいる身としては,情報Ⅰに興味を持った皆さんにぜひご覧いただきたい内容です。