高等学校卒業程度認定試験は、高等学校を卒業していない人などの学習成果を国が認定する試験です。合格すると、大学・短期大学・専門学校の入学者選抜を受けるための資格が得られ、就職や資格試験でも高等学校卒業者と同等以上の学力があることの証明として利用できます。
この試験は、2026年度第1回から新たに「情報」を試験科目に加えました。学校の授業だけでなく、高校卒業を経由しない学習経路でも、高校段階の情報教育が公的な認定の対象になったことを示す制度変更です。
要点
- 01高校卒業とは別の制度合格は大学等の受験資格につながりますが、高校の卒業資格そのものではありません。
- 022026年度から「情報」2026年度第1回試験から、試験科目に「情報」が加わりました。
- 03変更情報は公式発表で確認2026年度第1回は沖縄県会場が台風の影響で中止され、再試験が予定されています。
第1回出願者9,247人。前年度第1回より358人、3.7%減少しました。
沖縄県会場8月6日・7日の全科目を中止し、8月27日・28日に再試験を行う予定です。
第2回試験出願期間は7月21日から9月11日、試験日は11月7日・8日です。
高等学校卒業程度認定試験とは
文部科学省は、高等学校を卒業していない人などについて、高等学校卒業者と同等以上の学力があるかを認定するために試験を実施しています。以前の大学入学資格検定(大検)に代わる制度です。
- 主な対象
- 受験年度の末までに16歳以上になる人。高等学校などに在籍している人も受験できます。
- 合格の効果
- 大学、短期大学、専門学校の入学者選抜を受ける資格が得られます。就職や一部の資格試験でも、学力の証明として利用できます。
- 高校卒業との違い
- 試験への合格は、高等学校の卒業資格を与えるものではありません。
すでに大学入学資格を持っている人は受験できません。免除科目、出願書類、合格要件などは個別の条件があるため、受験を検討する場合は文部科学省の最新の受験案内を確認する必要があります。
2026年度から高卒認定試験に「情報」が加わった
文部科学省は、社会のデジタル化と、2025年1月の大学入学共通テストへの「情報」の追加を踏まえ、2026年度第1回から高等学校卒業程度認定試験にも「情報」を加えました。制度変更は実施済みです。
2025年7月には、新科目の出題内容を事前に示すため、「情報」のサンプル問題も公表されました。高等学校の共通必履修科目「情報Ⅰ」を学ぶ生徒だけでなく、学校外を含む多様な学習経路にいる人にとっても、高校段階の情報に関する学習内容を確認する資料になります。
2026年度第1回試験の状況
2026年度第1回試験の出願者は9,247人でした。2025年度第1回の9,605人と比べて358人、3.7%減少しています。文部科学省は、47都道府県の会場と、少年院・刑事施設など87か所を会場として案内しました。
- 2026年度第1回
- 9,247人
- 前年度第1回との差
- −358人
- 前年度比
- −3.7%
試験日は8月6日・7日とされていましたが、台風第13号の影響により、沖縄県会場では両日の全科目が中止されました。文部科学省は、対象者への再試験を8月27日・28日に行う予定と発表しています。詳細は対象者へ直接連絡するとしています。
これは試験制度全体の中止ではなく、沖縄県会場を対象とする措置です。自然災害などによる変更は、受験票や当初の日程だけで判断せず、文部科学省からの最新発表を確認する必要があります。
2026年度の日程
第1回の出願から第2回の結果通知までを、2026年8月10日時点の公表内容に基づいて並べています。
- 第1回 出願期間終了第1回試験の出願を受け付けました。
- 第1回 出願状況公表済み出願者9,247人と会場数が公表されました。
- 第2回 出願期間受付中第2回試験の出願期間です。
- 沖縄県会場の変更中止発表台風第13号の影響による全科目の中止が発表されました。
- 第1回 試験日日程終了年間予定の試験日です。沖縄県会場は両日とも中止されました。
- 沖縄県会場の再試験予定中止された科目の再試験を実施する予定です。
- 第1回 結果通知予定文部科学省の年間予定に示された結果通知日です。
- 第2回 試験日予定2026年度第2回試験の予定日です。
- 第2回 結果通知予定文部科学省の年間予定に示された結果通知日です。
日程は2026年8月10日に確認した情報です。災害その他の事情で変更される可能性があるため、出願・受験の判断には必ず公式案内を使用してください。
情報教育との関係
ここからは、制度の事実を踏まえた本サイトの整理です。
- 情報科の教員:高校の通常の教育課程以外にも、「情報」の学習成果を公的に認定する試験があることを把握できます。
- 担任・進路指導・教育相談を担当する教員:高校卒業と高等学校卒業程度認定試験の違いを説明し、必要な場合に公式の相談先へつなぐための基礎情報になります。
- 情報教育を調べる人:共通テストだけでなく、高校段階の学習成果を認定する制度にも「情報」が組み込まれたことを、制度の広がりとして確認できます。
学校での履修、単位修得、卒業認定と、高等学校卒業程度認定試験は同じ制度ではありません。個別の進路相談では、在籍校、教育委員会、文部科学省の案内を確認し、受験資格や免除科目を一律に判断しないことが必要です。
詳しく読む二つの発表資料の位置づけ+
二つの発表資料の詳しい説明
第1回試験の出願状況
2026年7月14日の発表は、出願期間、出願者数、前年度との比較、試験日、会場数をまとめた資料です。「情報」の追加後に、どれだけの人が第1回試験へ出願したかを確認できます。
沖縄県会場の中止
2026年8月5日の発表は、台風第13号に伴う沖縄県会場の中止と再試験予定を案内したものです。出願状況の発表を訂正するものではなく、試験実施に関する後続の緊急連絡です。
情報を継続して確認する
出願状況のような統計、試験科目の制度変更、自然災害による実施変更は、それぞれ別のページで公表されます。制度を紹介するときは、恒常的な制度説明と、その年度だけの実施情報を分けて扱う必要があります。
一次資料
- [1]文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」
- [2]文部科学省「高等学校卒業程度認定試験の概要」
- [3]文部科学省「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)の試験科目について」
- [4]文部科学省「令和8年度第1回高等学校卒業程度認定試験出願状況について」
- [5]文部科学省「令和8年度第1回高等学校卒業程度認定試験の一部中止(沖縄県)について」
最終確認:2026年8月10日
