高校情報教育の全国大会記録
第19回全国高等学校
情報教育研究会全国大会
神奈川大会で発表した2件のポスター発表と1件の分科会発表を、公開教材・関連資料とともにまとめています。
第19回大会(神奈川大会)
大会の基本情報と、このページで扱う3件の発表です。
- 会期
- 2026年8月7日(金)・8日(土)
- 会場
- 神奈川大学 横浜キャンパス
- 発表
- ポスター2件・分科会1件
Pはポスターセッション、Bは分科会発表を表します。情報Ⅰだけに限定せず、高等学校の情報教育と学校段階の接続を扱う全国大会記録として掲載しています。
ポスター発表
教材を実際に操作しながら、開発のねらいと授業での活用を紹介しました。
『試して考える』統計学習アプリケーションの開発
名古屋文理大学 永井 翼名古屋文理大学 御家 雄一
高等学校では情報や数学などで統計が扱われるが、見方や考え方が分断され、算術的処理に労力を要し、データの傾向をイメージとして捉える経験を積みにくいだろう。本研究では、統計の基本概念(平均・分散・標準偏差など)を一元的かつインタラクティブに学習できるWebアプリケーションを開発した。パラメータ操作によるグラフ変化の観察を通じ、統計量のふるまいをイメージとして捉える訓練を繰り返し行える設計である。
実践的な入力技能の定着をめざす高校生向けタイピング習得支援システムの開発と実践
名古屋市立緑高等学校 小林 裕司名古屋文理大学 情報メディア学部 御家 雄一
既存のタイピング教材は、キーボード配置や担当する指を示すものの、ホームポジションから指をどの方向へどれだけ動かすかまでは可視化されにくく、正しい指使いの習得に課題がある。また、誤入力時の対応が実際の文書入力に近い打ち直しの練習になりにくい。本発表では、指の移動方向・距離の可視化とBackSpaceによるリカバリーを組み込んだ教材の開発と実践を報告する。
分科会発表
中学校・高校・大学をつなぐ情報教育について、高校の先生に向けて整理しました。
高等学校情報科は何をつなぐのか
― 中学校技術分野・大学初年次情報教育との重なりから考える ―
名古屋文理大学 情報メディア学部 御家 雄一名古屋市立緑高等学校 小林 裕司
中学技術・高校情報・大学初年次教育の指導経験から、各段階の情報教育内容における重なりと接続課題を整理する。情報量やデータ表現、統計的な見方などの具体例を通じ、高校の情報科が中学での学びを補いながら、大学の数理・データサイエンス・AI教育へ接続させる重要な役割を担うことを示す。さらに、限られた授業時数の中で、基礎の定着と発展的な学びを両立するための実践的な授業設計についても考察する。
